名古屋工学院専門学校 校友会

会誌・かもめ~ル

第49号かもめ~ル

★「かもめ~ル」校友会メール季刊誌 第49号
名古屋工学院専門学校 2023年3月31日

★もくじ
 ◆ご挨拶
 ◆校友会誌「かもめ」より
  ・校友会会長あいさつ
  ・学校長あいさつ
  ・工学院(分野)トピックス
 ◆お知らせ
 ◆編集後記

◆ご挨拶  
 桜の花も咲き揃い心華やぐこのごろ、卒業生の皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか。
 3月9日に第91回卒業式が挙行され、861名の学生が母校を巣立っていきました。卒業生達が諸先輩の元で、活躍してくれる事を期待しております。
 さて、今回のメールマガジンは、校友会誌「かもめ」に掲載した内容を中心に紹介いたします。

◆校友会誌「かもめ」より +++++++++
◇ 校友会会長あいさつ
『 癸卯の年を迎えて 』
会長 松岡 昇
 3月9日に卒業式を迎えらる皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。また、会員の皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。併せて、校友会活動へのご理解とご協力を賜り感謝申し上げます。
 私は、今期の役員改選で校友会会長を拝命いたしました。どうぞよろしくお願いします。私は、昭和58年に電子工学研究科を卒業し、昨年、還暦を迎えました。思えば「あっ」という間の39年間。この間には様々なインパクトがありました。
 その最たるものがインターネットの普及です。日本でインターネットの商用サービスが始まったのが平成5年ですから、このたった30年間で社会の仕組みは大きく変わってしまいました。
 本校の歴史にも、この39年間で多くのトピックが刻まれてきました。その背景には18歳人口の減少という逃れることのできない試練があり、また技術革新という大きなうねりが幾度とありました。アナログからデジタルへのシフト、インターネットもそれらの一つと言えます。
 昭和58年における本校の学科数は昼夜含め19学科ありましたが、現在では6分野23学科となりました。その間に幾度となく起きた技術のうねりを捉え、教育の内容や設備を整えつつ、常に社会のニーズに応えられる若き担い手を社会に輩出してまいりました。
 さて、今年の干支は癸卯(みずのと・う)です。十干は甲から始まり癸で終わり再び甲から始まり、それを繰り返します。また、十二支はご存じの通り、子から亥までの12種あり、その一つひとつには意味があります。卯は、その跳躍する姿から飛躍と向上を象徴するものとして親しまれてきました。つまり、癸卯である今年は一つのことに区切りをつけ、新たなことに向かい勇気をもって一歩踏み出すのには最適な年であるといえます。
 まもなく社会へ巣立つ皆さんには、これまで経験をしたことが無い様々なことが持ち受けています。今は、期待と不安とが入り混じった複雑な心境ではないでしょうか。39年前の私もそうでした。
 誰もが同じ思いを抱いて社会に出て、そこで多くのことを経験し、学びそして成長をしていきます。皆さんも同じです。どうか、これまで培ってきた人柄とそれぞれの強みを生かし、より良き社会を築く担い手として大いに活躍をしていってください。

◇ 学校長あいさつ
『グローバルとコミュニケーション』
校長 小川 義則
 日本漢字能力検定協会が一年の世相を漢字一字で表現する「今年の漢字」。2022年は「戦」となったことは皆さんの記憶にも新しいことでしょう。何しろ、昨年は2月のロシアのウクライナ侵攻による「戦」の恐ろしさを目の当たりにし、円安・物価高による生活面での「戦」もあり、そして形を変えながら収束を見せない新型コロナとの「戦」も継続しています。
 しかし、「戦」という字はそうした暗い影を落とす話題にはとどまらず、特にスポーツの世界では、サッカーW杯や、メジャーリーグの大谷翔平選手の「戦」は日本を感動の渦に巻き込みました。
 サッカーW杯では、残念ながらベスト8への進出はなりませんでしたが、予選では、ドイツ、スペインと格上のチームに快勝!これは代表選手8割が海外で培った技術を終結させた事や日本人特有の巧みな連携プレーに加え、それぞれ個々の特技を全員がそれぞれ活かしながら戦った結果が現れたと言っても過言ではありません。そして、大谷翔平選手はメジャーリーグで誰も成し遂げなかった投手での規定投球回、打者での規定打席を同時にクリアし、全世界に知れ渡ることとなりました。まさにグローバルな世界で日本人選手が続々と大活躍を収めています。
 考えてみれば、21世紀に入り、進化したIT技術は、急激なグローバル化をもたらし、コミュニケーションの重要さと大切さという恩恵を私達にもたらしました。しかし、ここ数年の国際情勢の変化により、再び、世界は分断の一途を辿ってしまい、多くの格差が生まれてしまっていることは残念でなりません。もちろん人間の歴史は「戦」によって成り立ってきているのは間違いのない事実ではありますが、どんな窮地に陥っても人類はそれを乗り越えてきました。
 今は、まさに、人類が今後未来永劫この地球で生きながらえていくにはどうすることが最大の選択であるかを考えていくことが必要であり、「グローバルとコミュニケーション」はなくてはならないものであると言えます。「戦」そのものは決してすべてが悪いものでなく、常に、誰かと切磋琢磨という「戦」をすることで、そこから大きな成長があるのではないかと思います。ぜひ、良い意味での「戦」を通じてお互いに認め合い、助け合いの絆を深めていきたいと考えております。
 卒業生の皆様におかれましても、まずは健康に留意していただき、ますますのご活躍とご健勝を祈念しております。今後とも校友会活動にご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

◇工学院(分野)トピックス
【コンピューター・IT分野】
「努力を継続」
 学内行事も徐々に再開をしつつあります。リフレッシュデーも復活し、コンピューター・IT分野はナガシマスパーランドに行ってきました。久しぶりの学外イベントで、学生達は大いに羽を伸ばしていました。来年以降も継続できればと思います。
 本校とアカデミック契約を結んでいるLPI-Japan主催の講演を実施しました。1年生対象に「活躍できるIT技術者に成る秘訣」、次年度卒業クラスを対象に「IT業界研究セミナー」というテーマで開催いただきました。学生は真剣に耳を傾け、ITエンジニアとして活躍するイメージを掴めたと思います。
 学生主体の非公式IT勉強会組織であるNKC-UGも積極的に活動しています。現役エンジニアにセミナーを開いていただいたり、学園祭ではイベントを開催したり、自治体や高校などとのコラボレーションもありました。
 国家試験も好調。スペシャリスト試験「23年連続合格」を達成しました。先輩方の実績を見事に次世代につないでくれています。もちろん、基本情報技術者試験をはじめ、スペシャリスト試験以外でもしっかり実績を残しております。
 これからも、授業やイベントを通して、世界をリードする人材を育成し、社会の発展に貢献いたします。
(きたはた)

【ゲーム・CG分野】
「積み重ねてきたものが実るとき」
 「ローマは一日にして成らず」といいますが、継続的な努力から大きな実績を上げました。コンテスト受賞や産学官連携教育をご紹介します。
 国内の優れたゲーム作品を表彰する「日本ゲーム大賞2022アマチュア部門」において、「Alice in WindowLand」が受賞しました。昨年度も学生作品が受賞し、2年連続の受賞となりました。
 2020年からNPO法人防災自助普及委員会と連携活動を行い、名古屋市防災広報アンバサダー「そなえ・まい」を制作してきました。
 2022年9月には「そなえ・まい」が中日新聞社の特約記者となり、毎月、朝刊に掲載されるようになりました。学生が作ったキャラが、中部7県で活躍しています。
 11月には新たなキャラとして、ハムスターをモチーフにした防災啓発ペット「ハム助」を制作。授業での取り組みの様子やデザインを担当した学生が2023年1月の中日新聞に掲載されました。
(尾鷲人)

【映像・音響分野】
「満員御礼!8階ホール」
 映像・音響分野は日々、授業や実習、さらにリアルなイベントの技術支援を行う特別実習に力を注いでいます。
 そんな映像・音響分野に新たな施設が誕生しました。それは1号館8階「NKCイベントホール」です。もともとは体育館として使用していた8階でしたが、2021年4月に「NKCイベントホール」としてリニューアルされました。
 このホールは500人以上収容でき、この2年間で映像・音響分野の実習はもちろん、体験入学の全体説明や、セミナーや講演会などフル稼働しています。
 そんなイベントホールでは去年11月17日に「e-Sports大会」が開かれました。諸事情で体育祭ができなくなり、代替案としてのe-Sports大会でしたが、結果は大変盛り上がりました。ゲストにプロの司会者とプロゲーマーを招き、その様子はさながら本物のテレビスタジオのよう。映像・音響分野の学生も撮影・音響・照明のスタッフとして奮闘し、とても貴重な体験になりました。
 このホールができたことで、工学院としても映像・音響分野としてもさまざまな可能性が満ち溢れています。これからもこのNKCイベントホールをどんどん活用し、映像・音響分野、工学院を発展させていきたいと思います!
(劇団雨季)

【電気分野】
「大いなる飛躍」
 電気分野ではトリプルKのベテラン先生と、I佐先生を中心とした4人の若手の先生というバランスの良い構成となっています。
 若手の先生方が困っている際にはさりげなくI佐先生がアドバイスしながら、ベテラン勢もサポートできる体制ができており、どのような状況でも教員一団となって学生の指導に当たっています。また、若手の新しい発想を指導方法として取り入れることで、今まで以上に効率の良い指導法につながっています。その結果は、今年の各種成果にも結び付いています。
 就職面においては、中部電力(株)や(株)きんでんをはじめ、(株)ニップンや(株)LIXIL、スズキ(株)、(株)トーエネックなどの大手企業だけでなく、北海道から中国地区にいたる全国の電気保安協会や名古屋高速道路協会といった財団法人や江南厚生病院、熱田神宮などに内定しました。電気工学研究科においては、学生の半数近くが上場企業や各種法人から内定をいただいており、コロナ禍でありながら昨年よりも早期に全員内定するなど素晴らしい成果を出すことができました。
 資格面では、第三種電気主任技術者試験取得者54名や第二種電気主任技術者試験一次試験合格者11名、エネルギー管理士合格者10名、第一種電気工事士技能試験合格者187名、2級電気工事施工管理技士補40名など、昨年以上の成果を数多く出すことができました。さらに、今年も第二種電気主任技術者試験二次試験に5名が合格するなど素晴らしい実績が出ました。
 資格取得と就職の素晴らしい成果は、各先生方をはじめ学生一人一人が目標をもって取り組んだ結果であると思います。資格が取れた喜びと自信が就職試験での自分のアピールにつながり、内定を勝ち取ることで未来を切り開いたのだと思います。
 今後もこれまで以上の成果につながるよう豊富な知識と経験で教員が一団となり、電気分野を盛り上げていきます。
(改デンシェンマン)

【情報通信分野】
 「変化と向上」
 今年度、情報通信分野の電子情報研究科は、「卒業研究」という科目名を「ゼミナール」とし、授業時間を4時間から10時間に大幅アップしました。研究時間が長くなり、より深い研究ができるようになりました。
 就職では、技術系公務員に8名内定をいただきました。これは、電子情報学科として最大の数となります。一般企業への就職も、日立グローバルライフソリューションズ(株)、パナソニックコンシューマーマーケティング(株)、KDDIエンジニアリング(株)など大手企業にも内定をいただきました。
 資格取得については、電子情報学科で、第一級陸上無線技術士の取得者が24名となりました。令和5年1月期の試験では、取得者30名以上になるのは間違いなさそうです。
 IoT技術学科では、工事担任者第一級デジタル通信11名、IoTシステム技術検定8名の取得者となりました。
 次年度も今年度以上の成果を目標に頑張っていきます。
(デジデジ2号)

【機械・ロボット・CAD分野】
「成功に近道はない」
 産業技術研究科1年の石田雅弥さんが快挙を成し遂げました。今年度の4月からマイクロマウス競技を始めて、9月の初出場の大会で準優勝を収め、続く中部地区大会と全日本学生マイクロマウス大会で特別賞を受賞しました。
 マイクロマウス競技は、手のひらサイズの自律型ロボットが迷路を探索して、ゴールまでに達する最短時間を競う競技です。石田さんは競技を始めたばかりの初心者ですが、自宅にもコースを作り、空き時間があればソフトウエアに改良を加えて努力を積み重ねてきました。
 使用した機体は市販の完成品で、サンプルプログラムでは直進と旋回を繰り返して、迷路を探索することしか出来ません。そこで石田さんは、先生方から指導を仰ぎつつ、独自の発想で探索アルゴリズムの大幅な改善に成功しました。その結果、大会に出場した同機体の中では圧倒的なタイムを叩き出し、特別賞を勝ち取りました。
 次は社会人も含めた全国大会に出場予定で、さらなる成長が楽しみです。
(小型ロボ)

◆お知らせ 校友会Web
 校友会専用のWebサイトのご案内です。
  
 校友会Webはこちら https://koyukai.denpa.ac.jp/

◆編集後記
 名古屋工学院専門学校は、今年の2月に創立71周年を迎えることができました。
 現在は、新入生の受入れを含む年度始めの準備をしておりますが、今年度を振り返ると、様々な出来事があったように思えます。
 学科のトピックスで紹介しましたとおり、各分野では多くの成果を挙げることができました。
 これからも在校生や4月に入学してくる新入生のために、教職員一同で学生達の成長を期待しつつ、全力でサポートしていきたいと考えております。
 最後に、編集担当として至らないところもありましたが、無事に編集を終えることができました。次号も暖かく見守っていただけると嬉しく思います。

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E-Mail:nkc.koyukai@denpa.jp
HP:https://www.denpa.ac.jp/
TEL:052-681-1311(代表)

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